とのじの迷宮

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VAIO Z (VPCZ11) のWindows10 アップデート

先日、VAIO Z (VPCZ11)(以下VAIO Zと表記)のWindows10アップデートに成功しました。ただし、私の持っているモデルは、光学ドライブ無しで320GB HDDとして、専用SSDは無しのオーダーメイドモデルなので、専用SSD+光学ドライブのモデルで同様にいくかは保証しません。ちなみに、Windows10アップデートの段階で、320GB HDDは512GB SSDに換装してありました。

VAIO ZはWindows10アップデートの案内には、「Geforce GT 330Mのドライバが無いので、Windows10にアップグレードできません」との表記が出てきます。

私は、「今更ゲームはやらないから、Geforceが動かなくてもCPU内蔵GPUが動けば十分使える」と判断して、アップデートすることにしました。

まず、Microsoftのメディアクリエイションツールのサイトから、ツールをダウンロードします。

ツールを起動して、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択し、あとはPCに任せます。ファイルのダウンロード時間は回線状況と混み具合によって大きく異なります。数時間掛かりそうなときは、PCを放置して気楽に待つことにしましょう。

それから、PCの指示に従えば、あっさりとWindows10はインストールされます。グラフィックスはIntel HD Graphicsで動作しているようです。気にしていた無線LAN指紋認証もそのまま何もせずに、認識してくれました。ただ、Microsoftアカウントを途中で要求されるのには閉口しましたが。

ここまでできれば、欲が出てGT 330Mにもドライバを入れたくなります。デバイスドライバーでは、ディスプレイアダプターは、Intel HD グラフィックスとマイクロソフト標準ドライバ、となっています。やはり、そのままでは、GT 330Mのドライバはインストールされないようです。

そこで、まずは、NVIDIAのWindows10ドライバのサイトを見てみます。

製品タイプで「Geforce」を選択、すると製品シリーズに「Geforce 300M series (Notebook)」と出てきます。もちろん、OSはWindows10 64bitを選択可能です。

ここで、喜び勇んでダウンロード。インストーラを実行してみましたが、「対応するハードウェアがありません」との表示が出てドライバのインストールはせずに終了してしまいます。

どうやら、VAIO Z独自の「Dynamic Hybrid Graphics System(例の三角形のスイッチのやつです)」がNVIDIAのOptimus Technologyとケンカをしているようです。どうしたものかと、ネットを徘徊すること半日、ようやく解決策のあるサイトを見つけました。

VAIO Z VPCZ1 のグラフィクス機能を Optimus Technology を用いて動かす。 | みむらの手記手帳

ここに書いてある通りにやれば、無事インストールできます。

Windows10で、ドライバ著名強制なしで再起動するには、次の手順となります。

Win10: スタートメニュー→設定→更新とセキュリティ→回復→PCの起動をカスタマイズするの再起動を選択→トラブルシューティング→詳細オプション→スタートアップ設定→再起動→出てきたメニューで 7キーを押す。

となります。

また、上記バージョンのドライバファイルでは、nvam.infはnvami.infとなり、この.infファィルのsection番号を書き加える箇所は4箇所となります。

また、Intelのドライバを消去する必要はないようです。

これで、インストーラを起動させると、ドライバだけはインストールされて、漸くディスプレイアダプターは、Intel HD GraphicsとGT 330Mとなります。

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さて、Optimus Technologyは働いているようですが、Dynamic Hybrid Graphics Systemのように明示的にグラフィックドライバが切り替わることはしません。

これで、一応VAIO ZのWindows10へのアップデートは終了しましたが、全ての機能を確認してはいないので、もしかしたらとんでもないところに不都合があるかもしれません。

VAIO ZをWindows10にアップデートするならば、「あくまで自己責任」でお願いします。