とのじの迷宮

オーディオ・音楽、その他趣味について呟いていきます。

LIVAにUbuntu Studio + MPD

基本は、オプションはubuntustudio-audioのalsa関連の項目のみチェックを入れて、Ubuntu Studio14.04(64bit)をインストールした後に、MPD, SSH, cifsutils(SAMBA等をNASとして使う場合必要), をインストールして、MPDが起動時に立ち上がるようにしてやれば、あとは普通にMPDを設定してOKのはず、なんだけど。

設定が終わったら、D-subの映像出力端子をダミー抵抗(75Ω)で終端させれば、ディスプレイを繋ぐ必要もなくなる。ダミー抵抗の入れ方はこちら

音は、BBBやRPiと違って、繊細な音で鳴るのに線が細くならない。
最近やっていなかったリッピングの作業を再開しようかと思わせる感じで、良く鳴っている。RCA Living StereoはSACDよりも良いんじゃないかと思わせる。SACDプレイヤーを早いところ買い換えないとと思ってしまうが、優先順位高くないからいつになることやら。
Ubuntu Studio + MPD は案外いけるようだ。Low latency kernelはやはり良いのだろうか。

 

 

 

ECS 小型ベアボーンPC LIVA MINI PC KIT 64GBモデル LIVA-C0-2G-64G-W

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BeagleBone BlackとVolumio

 なんとなく放置していたBeagleBone Blackですが、最近Raspyfiの派生プロジェクトとして立ち上がったVolumioで無事稼動することが確認できました。

 Volumioのサイトは以下になります。

Home - Volumio - audiophile music player

 ここで、BeagleBone Black(以下BBBと略します) のバージョンを選択して、ダウンロード。Windowsならば、Win32diskimagerなどで2GB以上のmicro SDカードに書き込みます。この辺りは、以前に解説したRaspyfiと同じです。

 こうしてディスクイメージを書き込んだmicroSDカードをセットして、BBBを立ち上げます。BBB立ち上げの際にブートボタンを押す必要があるかもしれません。その場合の回避方法も以前に書いてありますから、参照してください。

 無事立ち上がったら、ネットワークで繋がっているPCから設定です。Volumioは便利なことにブラウザから必要とする設定のほとんどを行うことができます。BBBのIPアドレスをブラウザに打ち込むと設定画面が出てきます。

 Volumioのサイトには、http://volumio.local/ と打ち込めば、繋がるような記述がありますが、私が試した限りでは、これでは繋がりませんでした。BBBのIPアドレスを直接打ち込んだ方が早いようです。BBBのIPアドレスを知る方法は以前にRaspyfiの設定で書いた通りです。

 また、Volumioは設定時にフリーズすることがありますが、このような時には、mpdをリスタートさせます。それでも駄目な場合は、電源を引き抜いて無理やりリブートするしかないようです。

 必要な設定は、NASの指定と固定IPアドレスの指定と出力指定です。出力はデフォルトでは、BBBのHDMI(Black)になっていますから、USBを使用する場合は変更する必要があります。

 以上、設定が終われば、データベースを読み込んでタブレット端末からでもPC端末からでもリモコンで操作できます。上記のブラウザによる操作のほか、GMPCでもMPDroidでも操作できます。

 まだ、βバージョンで時々プチノイズはでますが、安定して24/192までのPCMファイルとDSDファイル(こちらはソースを持っていないので未確認)を再生してくれます。

 BBBを買った物の安定して動作させることが中々できない方は、是非一度試してみることをお勧めします。

  なお、これもPoderosaなどのSSHクライアントから直接コマンドを叩くこともできますが、/bin/ を見ればわかりますが、コマンドは最小限に抑えられています。エディタもviはなくnanoのみです。他にも普通はあるはずのコマンドがないかもしれません。直接ファイルを弄るときは覚悟してください。

PMA-390REの印象。

 2万円を切る安さにつられて衝動買いしたPMA-390RE、届いたあと開梱しないままなのもあれなので、サブシステムにつなげて音を出してみた。なんと、フォノ入力(MM)までついているので、レコードを鳴らしての評価。繋げたスピーカーはPlatinum Duoという古いけれど、最近流行りの小型高品質の先駆けと言えるスピーカー。

 大して期待せずに鳴らし始めたのだけれど、結構鳴って驚いている。きちんとしたコンポーネントステレオの音がする。弦は少し安っぽくなるけれど、聴いていられないと言うほどではない。初代を持っているが、弦が安っぽくてとても聴いていられなかったのに比べると格段の進歩。ボーカルは刺々しさはなく丸くてよい感じ。

 上級機と比較すると色々足りないところもあるけれど、バランスが良くこれだけで聴いている限りは十分に音楽を楽しめる。初代から数えて20年くらいの改良は伊達ではないな、と思う。それにしても、リモコン付のアンプはAVアンプ以外では初めてだけど、便利だなぁ。ボリューム調整をリスニングポジションでやれるのは良い。

 2万円を切る安さは一時のようで、今では25,000円くらいだけど、それでもこれだけの音が出るのなら、オーディオを始めるにあたって最初のアンプとしては良いものと思う。

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DENON プリメインアンプ プレミアムシルバー PMA-390RESP

DENON プリメインアンプ プレミアムシルバー PMA-390RESP

 

 

いけないオーディオ

 オーディオは基本的に何をやっても結果オーライですが、やってはいけない(あるいは、やったところで悪い結果にしかならない)原則と言うものが存在します。

 例えばスピーカーの逆相接続のような明らかに間違っているものもありますが、そこまで行かなくとも、普通は駄目だろう、というもの。最近とある所で見たシステム構成図が、そうした突っ込みどころの山だったので、何が駄目っぽいものか、例示してみようと思います。

 私がざっと見たところ、以下の点はどうしてもNGでした。

1. バイアンプ接続で、異なるメーカーのアンプを使う。

2. AV用のサプウーファーピュアオーディオに用いる。

3. 安いイコライザーをシステムの要に入れる。

 はい、これらは基本的に駄目です。それぞれ、理由を説明していきましょう。

 1の 理由は、「殆どの場合ゲインが異なる」との簡単な理由です。バイアンプの場合、スピーカーのネットワークを利用して帯域分割をしていますから、個々の帯域のゲインの調整ができません。その結果、当然帯域バランスが狂います。今回の場合、イコライザーで補正してあるので補正前の特性も載せてありましたが、10dB目盛りのわかりづらいグラフでも、高域は低域よりも3-5dBほども低い状態であることが読み取れました。これで聴いてきたのでは、イコライザーで音が良くなったと言う主張も頷けます。元が酷かったわけですから。

 2の理由は、「音作りが違っている」と1よりもやや微妙な理由です。今回の例で使用されているサプウーファーは20年近く前に開発されたもので、私もAV用に使っていましたが、量感重視で質感はあまり良いものではありませんでした。また、音の遅れも気になりました。AV用では、爆発シーンなどで活躍するため、質感よりも量感が求められますが、ピュア用ではなによりも質感が大事となります。最近のサプウーファーは大分改善されて質感も良くなってはいますが、20年近く前のAV用サプウーファーでは、質感は追求できません。

 3の理由は、何と言っても「音が悪い」の一言に尽きます。私もイコライザーは使っているので無闇と否定はしませんが、Real-Sound LabのConeq Apeq2 proを使って、ようやく音の品位の劣化が気にならない程度ですので、1万円台の多機能イコライザーをシステムの要に置く事は、あまり薦められません。この方の場合は、ゲインの異なる2台のアンプでスピーカーをバイアンプ駆動していたわけですから、改善が聴き取れるのはある意味当然ですが、普通の人には推奨し辛いものです。

 

と、書いていきましたが、他にもやってはいけない原則はあります。折に触れて、そうした事も書いていこうかと思います。

Beaglebone Black + Arch Linux & MPD

 Amazonで買ったBeaglebone Blackが届いたので、この週末はArch Linux に MPD の組み合わせをインストールしてみました。

 Arch Linux のインストールは、このページを参考にしました。英語ですが、懇切丁寧に説明してあります。

 MPD のインストールは、みみず工房さんのこちらのページを参考にしました。

 また、Beaglebone Blackは、デフォルトでは基板上のeMMCからブートしようとするため、SDカードから起動させるには起動時に基板上にあるボタンを押さなければなりません。立ち上げる度にこれは面倒なので、eMMCのブートローダーを書き換えて、デフォルトでSDカードから立ち上がるようにします。ブートローダーの書き換えはこちらのページを参考にしました。

 更に、データベースの日本語ファイルを認識させるためには、ロケールを設定、クラシックの場合、ドイツ語表示も必要になるので、多言語環境でのロケールの設定が必要になりました。ロケールの設定はこちらのページを参考にしました。

 と、ネット上の情報だけで、なんとかなってしまいましたが、/etc/fstabに記述をしても起動時に手動でNASをマウント(# mount -a)しなければならない、MPDをリスタートする度にデータベースをゼロから構築し直す、と言った不具合がまだ残っています。どうにも、Arch LinuxDebian 系とも RHEL 系とも違ったコマンドとファイル構造をしているので、ちょっと触っただけでは良くわかっていません。

 肝心の音ですが、Raspberry Pi + RaspyFi とは違っていますが、甲乙つけ難く思いました。どちらも高解像度を基本としていますが、Beaglebone Blackはさらに研ぎ澄まされた感じ、Raspberry Pi は余裕を持たせた感じ、との印象を抱きました。

 ちなみに、Beaglebone Black もmini USBからの給電が効きます。Raspberry Pi 違い、type Aですが、接続ケーブルが付属してくるので、それでモバイルバッテリーと接続することができます。ちなみに、上記比較もモバイルバッテリーで動作させた時の比較です。

f:id:Tonojie:20130923085240j:plain下手な写真で申し訳ありませんが、左が Beaglebone Black、右が Raspberry Pi です。インターフェースがBeaglebone Black の方が随分と多いのがわかると思います。また、ADCも搭載しているので、温度センサーなどを直接接続することもできるとの事です。こうした点は組み込み機器として使う時に生きるのでしょう。ちなみに消費電力は、Beaglebone Black の方が少なく、1/2-2/3程度の消費電力となっています。実際、モバイルバッテリーを使った体感でもそんな印象でした。

 

追記: mni USBから電源を取るよりも5V電源ジャックから電源を供給する方が不安定なところが少なくなる感じでした。モバイルバッテリーからは、USB→電源プラグ変換ケーブルを使用した方が良いようです。

 

BeagleBone Black

BeagleBone Black

Adafruit Bone Box - Enclosure for Beagle Bone/BeagleBone Black

Adafruit Bone Box - Enclosure for Beagle Bone/BeagleBone Black

USB→DC(外径5.5mm内径2.1mm)電源供給ケーブル

USB→DC(外径5.5mm内径2.1mm)電源供給ケーブル

モバイル無線LANルーターを使ったNASのバッテリー駆動

 

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 モバイル無線LANルーターを使い、NAS(USBメモリ)をバッテリー駆動してみました。モバイル無線LANルーターは中国製の安いものを買ったつもりでしたが、amazonを見てみたら、planex製の同等品が半値くらいでありました。ちょっとがっかりです。

 が、取りあえずはRaspyFiからモバイル無線LANルーターに繋がったNAS(USBメモリ)を認識し、音を出すことができました。

 音は、それなりに良くなりました。全体に静かになって、自然なしなやかさが出るようになった感じです。ただ、Raspberry Pi本体のバッテリー駆動に比べると、大分変化量は少なく、ぼーっと聴いていたらわからないかも知れないな、というくらいの違いでした。

 次は、2.5インチ1TB HDDを接続して、どうなるか試してみようと思っています。これで大して音が変わらなければ、バッテリー駆動NASを常用にすることも可能となるでしょう。結果が良ければ報告すると思います。

 

 

RaspFiがうまくいかない時の対策

RasyFiが起動しない

ボードのrevisionを確認してください。ボード裏のLAN端子裏面辺りに4桁の数字があります。それがここで言うボードのrevisionとなります。1320とある場合、以下の事をしてみてください。

ここから、start.elf, start_cd.elf, start_x.elfの3つのファイルをダウンロード

・RaspyFiのインストールされたSDカードをWindows PCで開く。

・SDカードにあるsrat.elf, start_cd.elf, start_x.elfをダウンロードしたファイルで置き換える。

・このSDカードをRaspberry Piに挿せば起動できるはずです。

 

NASが見えない

以下の事を一つずつ試してください。

・cifs.utilsのインストール。

  # sudo apt-get update

  # sudo apt-get install cifs-utils

を実行する。

NASフォルダー名の変更

日本語、スペース(半角・全角共)を除いたものに変更する。

・/etc/auto.nasの編集

sec=ntlm と書き加える。

 

以上のどの操作のあとでも、# sudo service autofs restart で、NASが見えるようになったか調べる。どれかで見えるようになるはずです。

 

以上、RaspyFi Forumの情報をまとめてみました。