とのじの迷宮

オーディオ・音楽、その他趣味について呟いていきます。

9/10 N響B定期。ブロムシュテット指揮のブラームス

 NHK交響楽団B定期。今シーズンはブロムシュテットブラームス・チクルスから始まる。

 ブロムシュテットは昔から堅実な指揮者だと感じていたが、この10年ほどだろうか、力強さと優しさが加わって、良い音楽をやっているのはCDを聴いて感じていた。

 ブロムシュテットはこの日も年齢を感じさせない精力的な指揮ぶりでN響を導いていた。それに応える全力のN響の隙のないかっちりした音楽はブロムシュテットの指揮ぶりと相乗効果を起こして、構成感のある力強い中にも繊細さの感じられる演奏を生み出したのだろうと思う。良い音楽を聴いたと感じられるコンサートだった。ブラームス・チクルスの残りを見送ったのは失敗した感じ。

N響事務局から手紙が来た

N響事務局から手紙が来ていた。
なんでも、サントリーホールでやるB定期は完売なのだけれど、空席が目立つ事があったりするからなるべく来てね、とまあそんな内容だった。B定期会員全員に出しているようだ。
完売なのに空席があるとは何事だと文句言う人がいたのだろうなぁ、と想像。なにしろ、N響定期はEテレで放送されるから客席の様子なんかもわかってしまうからねぇ。
で、明日はそのB定期。ブロムシュテットブラームスはどんなものになるか楽しみ。
ちなみに、今期(N響は9月シーズン開始)は席が替わって、2F中ほどの真ん中あたりの席。ちょっと音は遠いかもしれないけれど、前期の1F前方片隅よりはずっとバランスのよい音で楽しめることだろう

RaspyFiが起動しない

 RaspFiをインストールしたRaspberry Piをサブシステムにも入れようと、Raspberry PiをRS Componentsより新たに購入。SDカードも既に実績のあるTranscendの8GBのものを購入。そろったところで、SDカードにRaspFiをインストールして、さて設定しようと起動させようとしたが起動せず。
 SDカード?と思い、現在使用中のRaspberry Piに刺さっていたSDカードを持ってきて起動させようとしたが、起動せず。これはRaspberry Piの初期故障かと思い、RS Componentsにメールして交換を要求したら、その日のうちに替りのRaspberry Piが発送された。この迅速な対応は評価できる。
 で、土曜日に届き、同じことをするが起動せず。
2台続けて初期故障も考え辛いので、何がおかしいのだろうかと嵌っていたが、他のRaspberry Pi用のOSでは、どうだろうかとインストールしてみる。

 すると、普通に起動するではないか。ネットワークからもSSHで操作することができる。どうやら、RaspyFiが駄目だったようだ。どこか小さなハードウェア変更があってRaspyFiのクリティカルなところに偶然ヒットしてしまったのだろうと想像するが、想像の域をでない。

 ただ、最近RS Componentsで買ったRaspberry Piでは、RaspyFiは動かないことがある。気をつけようがないが、気をつけてほしい。

 もし、Raspberry Piを音楽用に使いたいのであれば、RaspyFiで動かない場合は、Raspbian (Debian, Wheezy) + MPDなど、一般的なRaspberry Pi向けOSにMPDをインストールして使う形にするだろう。Raspbian + MPDならば、ベースがWheezyなのでVoyage MPDのインストールノウハウがほぼそのまま使える。ただ、プチノイズがでる場合もあるので、その場合はtweakingが必要になるが、ノイズさえなければこの組み合わせでも十分に良い音で楽しめる。

 ちなみに、RaspyFiからβが取れて、晴れてRaspyFi ver.1.0となったものがリリースされているが、このバグフィックスバージョンでも起動しなかったので、積極的に取り上げる気にはならないでいる。

 

オーディオなる趣味

 一聴でわかる違いは、一聴でしかわからない違いにしか過ぎないことがしばしばある。また、聴き込んで感じる違和感などは、一聴ではわからなかったりする。

 聴感はあてにならないもので、測定器にもでない音の違いを聞き分けられる耳が、時に10dBの違いを聞き過ごすことがある。とは言え、オーディオは結局聴いたときの印象だから、当てにならないものを当てにして進むしかないのだったりする。

 しかし、科学的な建前としての原音再生と言うスローガンも捨てられない。ちなみに、普通の市販ソースを再生している限り、原音とは誰も聞いた事のないものを指す。もっとも近いものでもクラシックコンサートをパッケージして発売されたものなのだろうが、私の行ったコンサートでSACDになっているのもあるが、音どころか演奏の印象からして違っていて驚き呆れたことがあるし、N響の定期コンサートは毎週ETVで放送しているが、私が行った回を見てもやはり随分違う印象を受ける。

 結局、客観的なリファレンスとなるものは存在しないのだろう。全く難儀な趣味だねぇ、と思いながらも、オペアンプの違いに一喜一憂して遊んでいる。

 こんな感じがオーディオ趣味。

Beaglebone Black -Raspberry Piの対抗馬

BeagleBone BlackはRaspberry Piの対抗馬のようなワンボートPC。
CPUは1GHz ARMコアだけど、Cortex A8だからRaspberry Pi(700MHz)との周波数差以上にパフォーマンスは違いそう。メモリはPiと同じ512MBなのだけど、DDR3だからPiよりは速いかも。
LANとUSBが反対側についており、I/Oコントローラは別のようだ。*1そうだとしたら、LANとUSBの競合がなく、より高速なハイレゾデータのやりとりができそう。
というわけで、4980円と価格は手ごろだから、試してみようかなと考えている。Voyage MPDでARMバージョンが出ているようなので、それがインストールできれば苦労なくできるのだけれど、この辺は試してみないとわからない。

とは言え、Arch linux + MPDでのインストール例もあるようなので、不可能ではないだろう。あるいは、Ubuntu + MPDでもいいのかもしれない。

 

BeagleBone Black

BeagleBone Black

Adafruit Bone Box - Enclosure for Beagle Bone/BeagleBone Black

Adafruit Bone Box - Enclosure for Beagle Bone/BeagleBone Black

ウチでのデジタル系オーディオの現状

 現在は、RaspyFi入れたRaspberry Piのバッテリー駆動でPCオーディオ環境はほぼ満足。DACはMSB Plutinum DAC初代。10年の設計なのに24/192まで受けてくれる優れもの。音も最近のものに遜色ない。と言うか、ラダー型DACなので、今時のDACにはない力強い音が気に入っている。DDCは安物のJavs X-DDC plus。DDCはどんなものが良いかとまだ決められないでいる。そして、CDはリッピングして聴く。音は今風の情報量多くて空間表現に優れた音に力強さを足したものとなる。

 となると、CDPに求められるのは、SACD再生と個性的な音。と言うわけで、ディスクプレイヤーはStuder A730とMatantz SA-14 ver.2が残っている。SA-14 ver.2ではSACDステレオしか聴かないから、SACDマルチチャンネルが入っている場合にはそちらを聴くようにしている最近では、古い録音の復刻SACDくらいでしか出番がない。対してA730はPCオーディオにはない厚くて濃密な音で楽しませてくれるので、それなりに出番は多い。

 しかし、Voyage MPDを導入したのが5月の連休のとき。パッケージメディアの終焉までディスクを回し続けるとか言っていたのに、変わり身が早いとは思う。
 結局、Windows PCの(Macでも同じだろう)わざわざPCを開いて画面を見て操作を行うというスタイルが、音もさることながら、気に食わなかったのだ。Linux系ならば、本体だけのPCにLANケーブルとUSBケーブルをつないで、操作はタブレットなりスマホで行えるから、リモコンを操作する感覚に近い。
 まあ、LinnのDSシリーズも同じことがよりカラフルな画面でできるけれど、あれは高いし、自由度がないのが気にいらない。
 結局、PCオーディオ(と言うかファイルオーディオ)は、Linn DSの方向か、Linux系の方向に進むことになるのではないだろうか。PC(Windows, Mac共)はなんでも出来るだけに、音だけを求めるには中途半端なのだ。将来的には、金がある人はLinn DSの方向、技術のある人はVoyage MPDなりRaspyFiなりのLinux系、金も技術もない人がWindowsやMacを使い続けるということになると思う。

Raspberry Pi (RaspyFi ver.1.0β) の音 - バッテリー駆動

 さて、以前書いたように、モバイルバッテリーを使ってRaspberry Piをバッテリー駆動してみました。

 使用したバッテリーはSONY CP-F10LSAVP、容量10000mAh、最大電流出力2.1Aのスペックを持つ、モバイル用としては大きさはやや微妙ですが、今回のような使い方にはぴったりのバッテリーです。ヨドバシで7000円ちょっとで買ったのですが、なんかamazonを見ると、同じスペックのものが3000円程度から並んでいますね。SONYのも中国製でしたし、バッテリーセルが違っているかもしれませんが、なんとなく損した気分です。

 そんな事はさておき、音です。充電をして早速試してみました。

 やはり、違います。それも微差ではなく、一聴してわかるくらいの違いが出てしまいました。

 バッテリー駆動に変えてまず気がつくのは、更に静かになった事と透明感が増したことです。更に聴いていると、細かい音まで良く出るようになったことに気づきます。低音も、レンジが伸びた感じはしませんが、より締りがよくなったような印象を受けます。下手なバッテリー駆動だと、静かになっても音がやせたりするものですが、そのような印象もありません。

 と言うわけで、バッテリーも外すことが出来なくなりました。まあ、10000mAhあれば、半日以上鳴らしっぱなしでもいける計算ですから、実用的にも不便は感じないはずです。

 RaspyFiのバッテリー駆動、お勧めです。