LIVAにUbuntu Studio + MPD 詳細
用意するもの - LIVA, ACアダプター駆動のUSBDVDドライブ, モニター(HDMIの場合1920x1080画素(フルHD)以外では初期画面とバイオス画面が乱れるようです。D-sub 15pinの場合未確認), USBキーボード(なるべくシンプルなもの。マルチメディアキーなどがあると認識しないとの報告もあります), 有線LAN(LIVAの無線LANは今のところUbuntuでは使えないようです), 75Ω抵抗3本, Ubuntu Studio 14.04 (64bit)(このサイトからダウンロードし、DVD-Rに焼きます)
LIVAには、モニターとキーボード、それからLANケーブルを接続します。
・バイオスの設定
まず、バイオスの設定から。起動画面が出ているときにF7を押し続けていると、バイオス設定画面に変わります。ここから、ブートを選んで、ブート順位を設定します。今回はUSBドライブからインストールするのでそれを最上位に、次にHDDとします。これを保存して再起動。
・Ubuntu Studioのインストール
Ubuntu Studioの設定画面が出てくると思います。ここで、新規インストールを選択。MPDを使うだけですから、言語はデフォルトの英語で、ただし、キーボードは日本語を選択しないと記号などを入力するときに混乱しますから、日本語としておきます。
更に、インストールオプションの選択となりますが、ここはほとんどがMPDを使うだけならば必要ないものです。大項目の全てのチェックを外し、ubuntustudio-audioの項目を開いて、alsa関連のものだけにチェックを入れます。後は、地域の設定、ユーザの設定等でインストール前の設定は終了。インストールを開始します。
何もなければ、インストールは無事終了しますので、USBドライブを外して、UBS DACやDCCを接続してLIVAを再起動します。Ubuntu Studioのデスクトップが出てくるはずです。
・IPアドレスの固定
ここで、IPアドレスをDHCPから固定にしておきます。デスクトップの上部の上下の矢印のアイコンをクリックして、editを選びます。タブでIPv4設定を開きます。方式は「manual」として、addressのaddをクリックし、LIVAに設定したいIP address(192.168.x.y)、netmask(255.255.255.0)、gateway(192.168.x.1) DNS servers(192.168.x.1)を設定し、saveします。正しく設定されていれば、再起動した際に、指定したIPアドレスになっています。Informationで現在の接続状況を知ることができます。
・MPD, SSH, cifs-utilsのインストール
次に左上のUbuntu Studioのマークをクリックして、terminal Emulatorを起動します。
ubuntuでは、rootのバスワートが設定されていませんので、その設定をします。
# sudo passwd root
で、インストール時に設定したパスワードを聞かれますので、これを入力します。続けて、rootに設定したいパスワードを設定します。
色々とインストールしたりする際に一々sudoをタイプするのは面倒なのでrootユーザになっておくと面倒が少なくなりますが、rootユーザ権限があるとなんでもできて、初心者にはかえって危険もありますので、ここではrootユーザになると少し面倒が少なくなるよね、とだけ書いておきます。どうすれば良いかは検索してみてください。それもできない人は、sudoと最初にタイプするのが安全です。ここでも、sudoと入れておきます。
やっと、MPDのインストールです。その前にお約束のupdateをやっておきます。
# sudo apt-get update
# sudo apt-get upgrade
それから、MPDをインストールします。
# sudo apt-get install mpd
Ubuntu Studioには、SSHがありませんので、これもインストールしておきます。
# sudo apt-get install openssh-server
更に、SAMBAなどcifsのファイルサーバを使う場合には、cifsutilsもインストールします。
# sudo apt-get install cifs-utils
・MPDの設定
- alsaデバイスの確認。これでUSB DAC(DCC)が何番になっているか確認します。
# aplay -l
- mpd.confの設定
# sudo vi /etc/mpd.conf
viの操作については、こちらの記事を参照。
--# をつけてコメントアウトするところ。
# bind_address "localhost"
--#を外すところ
port=6600
audio_buffer_size = "2048" : 数字は各自調整
buffer_before_play = "10%" : 数字は各自調整
--alsaの設定。
# ALSA output
#
audio output {
type "alsa"
name "My ALSA Device"
device "hw 0,0" または "hw 1,0" (device番号はaplay -lで得られた値に合わせる)
# mixer_device "hardware" #optional
# mixer_index "0" #optional
:wqで保存して終了。
・NASのマウント
- fstabへの追記
# sudo vi /etc/fstab で以下の一行を最後に追加。
//192.168.x.y/zzzz /music cifs username=aaaa,password=bbbb,uid=root,iocharset=utf8 0 0
--------------------------------------
/zzzz : NASの共有フォルダ
username=aaaa : NASのユーザネーム
password : NASのパスワード
---------------------------------------
# sudo mkdir /music
# mount -a
- mount ポイントにリンクする
# ln -s /music /var/lib/mpd/music
再起動後、NASが見えるはず。見えない場合は、fatabにsec=ntlmと書き加えてみてください。
・MPD, SSHの起動設定をする。
# sudo sysv-rc-conf mpd on
#sudo sysv-rc-conf ssh on
以上で、LIVA側設定は終了。
設定が終わったら、D-subの映像出力端子をダミー抵抗(75Ω)で終端させれば、ディスプレイをつなぐ必要はなくなります。ダミー抵抗の入れ方はこちら。
MPDクライアントをタブレット等にインストールするにはこちらを参考に。
それでは、ご健闘をお祈りします。
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