とのじの迷宮

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Thinkpad X201sの再生-画面解像度と眼精疲労との戦い

さて、前回も少し書いたThinkpad X201sの再生話です。

まず、手に入れた理由を書いておきましょう。

Windows7 用にパソコンが欲しかったというのが最大の理由ですが、X201sにした事には他にも理由があります。

まず、キーボード。ペコペコのアイソレートキーボードになる前のIBM以来の7列キーボードであること。これは、文章などを打つのに重要でした。私はどうもアイソレートキーボードが苦手で、最近のノートPCはこればかりになったので、どうも物欲が沸きません。昔ながらの7列キーボードでかつ、邪魔なトラックパッドがない機種となると、これが最後になってしまいます。キーボードに関しては私のようにアイソレートキーボードが苦手な人もそれなりにいると思いますので、メーカーは薄型化ばかり競うのでなく、キーボードも重視したモデルも出して欲しいものです。

それから、ディスプレイ。WXGA+という解像度のものとなるとX201sとX200sの一部しかありません。最近目の衰えが自覚されるようになり、FHD(1920x1080)は14インチのものが精一杯、12.5インチでは、眼精疲労が激しくとても使えないという事が予想されます。しかし、WXGA(1280x800)やHD(1366x768)では画面が狭く使っていてとても窮屈です。そこで12.5インチにはWXGA+(1440x900)のものが使っていて一番快適なのですが、既に述べたようにこんな解像度の液晶はThinkpadでは、X200sの一部とX201sしかありません。1440x900という解像度はMacではおなじみの解像度(こちらはRetina液晶)ですが、個人的には、12.5インチ液晶にはこのくらいが丁度良い感じなのです。

そして、X201sは初代でも取りあえずはCore i7。低電圧版でクロックも2.0GHzのLM620ですが、腐ってもCore i7、そこそこの処理能力は期待できます。

と、このような理由でThinkpad X201sを選択したわけですが、これ以前にThinkpadの大きな特徴として、自分で整備するための詳細な保守マニュアルと大量のデバイスドライバーがサイトにある事があります。これは他のThinkpadでも同様なので、中古で買うならば、Thinkpadを選択する大きな理由となります。

こうして、OS無しのThinkpad X201sがネットオークションで安く出ていたので、手に入れて整備に取り掛かったのです。しかし、そこには紆余曲折がありました。

OSはライセンスが余っていたWindows7の出た時のディスクからインストールしました。インストール自体は簡単に済みましたが、ここで熱問題が生じました。なにしろ、熱くなったまま冷えません。ブラウザを数タブ開いているだけなのに、熱くなったまま冷えません。ネットで調べてみると、CPUファンユニットのグリスが固化して熱拡散がうまくいかなくなっていた例が出ています。確かに5年以上経っているノートPCではそういう事もあるのだろうと、分解掃除を始めました。さすがに埃はファン以外にはついていませんでしたが、グリスは見事に固化していました。これを拭い取り、新しいグリスを塗り付けて組立です。ついでに、ファンの埃もきれいに取り去りました。これで、排気風がタバコ臭いのはほとんど解消しました。

しかし、それでも熱くなったままです。改めてタスクマネージャーを開いてCPU負荷を見てみると、50-100%の辺りで行ったり来たりしています。何が原因かなぁ、と考えてみるとやはりMS謹製ウィルスソフトと言うべきWindows updateが怪しい、となります。しかし、いくら待ってもupdateは終わる気配を見せずX201sは熱いままです。どうやらupdateの袋小路に入ってしまったようです。

こうなると、強制的にWindows updateを行うしかありません。ここでは、WSUS Offline Updateというソフトを使って強制的にupdateを済ませました。このソフトはupdateファイルをまとめてダウンロードしてからオフラインで一気にWindows updateをかけるというもので、Windows updateで不具合が出たら、これを根本的に解決してしまうソフトです。ただ、どうやらWindows updateの方針がまた変わったようで、このソフトもどうなるのかわかりませんからリンクは張りません。

これで、ようやくブラウザを開いているときの負荷が一桁%台にまで落ち、熱風も吐き出さなくなりました。しかし、更にトラブルは続きます。メモリの不具合です。

メモリの不具合は当初より起こっていました。ただ、熱が凄かったので、それによる誤動作でもしているのか、発熱が収まればメモリの不具合も起きなくなるだろうと思っていました。しかし、熱問題が解決した後でも、それは残ったのです。ちなみに、momtest86は、CPU負荷によるCPU温度上昇で、途中でダウンしています。これは、メモリを変えてもそうでした。そんなわけで、2枚のうちどちらのメモリがおかしいかわからないながら、当初からついてきた1枚の方が怪しそうだなと目星をつけて、それを手持ちの2GBメモリに替えて6GBで運用してみました。すると、ようやくメモリ不具合によるブルースクリーンも出なくなりました。現在は、ネットオークションで中古で手に入れた4GBx2のElpidaメモリモジュールを使って8GBにしています。ちなみに、この世代のCore i シリーズは、2Gbit chipのメモリでないと認識してくれないと欠点があったりします。

こうして、漸く安定した環境となりましたが、WIndows7は重くてメモリ喰いです。SSHDですので、SSDに換装したこれのひとつ前のThinkpad X200s(WXGA+ディスプレイ)とは正確な比較にはなりませんが、Windows10と比較するとメモリ喰いで発熱もまだ多いです。WIndows7でPCを動かしているとメモリが16GB欲しくなります。10は軽く作られているのがわかるというものです。

こうして、レガシーデバイス用に用意したThinkpad X201sですが、まずやっていることは、USB-シリアル変換ケーブルを使っての懐かしのスマートウォッチ、Chronobitの復活です。なにをやっているんだろう…という感じですがw、こういうものが好きなので仕方ありません。