とのじの迷宮

オーディオ・音楽、その他趣味について呟いていきます。

Raspberry Pi 2 音楽用OS聴き比べ 前編

Raspberry Pi 2の音楽用OSも色々と出てきたので、わたしなりにまとめてみました。

わたしが調べたところでは、以下のOSが確認できました。

・Volumio

・Runeaudio

・lightMPD

・Moode Audio Player

・Archphile

・Volumio改(ほーりーさん改良)

と、6種類もありました。半年前には考えられないくらいの増え方です。

先週末に聞き比べをしようと思ったのですが、インストールと設定とデータベースの読み込みで時間をとられてしまって、全てを試聴できていません。

設定時に感じた事だけを以下に記していきます。

・Volumio

スタンダートとなっているだけの事はあります。設定のしやすさ、対応I2S DACの多さは、他を寄せ付けません。

・Runeaudio

Volumioに次いで出てきたもので、開発期間もそれなりに長いはずなのですが、設定に癖があります。まず、USB DACあるいはUSB DCCを接続しなければ、立ち上がりません。いつまでも待機状態になっています。いったん立ち上げてから、I2S DACの設定をして、一旦電源断をして、I2S DACを取り付けてやっと認識。I2S DACの設定もわずかに一行ですが、内部ファイルをいじらなければならない点は減点。って、linuxで何を言っているのかという感じですが、まあ、VolumioがWeb UIですべてできてしまうのに比較しての話です。

・lightMPD

非常に軽く、動作時は全てメモリ内に収まってしまう構造になっていますが、設定ファイルはなぜかWindows PCのテキストエディタで設定する不思議ちゃんになっています。また軽い分、プレイリストやデータベースのフォルダをNAS内に作らなければなりません。ファンは多いのは、対応ハードの多さゆえでしょうか。Web UIなんてもちろんありませんから、GMPCなどを使って操作することになります。

・Moode Audio Player

これも設定はWeb UIで一通りできますが、データベース読み込みにバグがあるようです。

・Archphile

まず、I2S DAC選択関係のバグがあり、バージョンアップをしなければなりません。また、NASも/etc/fstabにべた書きしなければならない点で減点でしょう。ただ、I2S DACの選択肢はそれなりにあります。Web UIは曲目が選択できる簡単なもので設定はできませんので、IP addressをstaticにするのにも、苦労しました。なにしろ、Arch linuxか元になっているので、/etc/network/interfacesがないw 最終的にはstaticにできましたが(/etc/netctl/archpile-network)、なかなか苦労させられました。

・Volumio改

Volumioに様々な改良を加えたバージョンです。Volumioとの大きな違いは、対応I2S DACがHifiberryしかない、という事でしょうか。他のDACは「Generic」で認識してくれることを祈るしかありません。それ以外の設定では、Volumioと大差ありません。起動音もVolumioと同じです。

 

ちなみに、Hifiberryしか使えないと言っても、設定をHifiberryにすれば動作するI2S DACは結構多く、うちに3枚あるうちの2枚はHifiberryと設定すれば動作します。どちらもES9023なのは偶然でしょうか…。

 

後半は、音質編です。