Raspberry Pi 2 + I2S DAC
半年以上も放置していましたが、何もやっていなかったわけではありません。
スピーカーは変わり、PCオーディオもコンサート通いもそれなりにやっていました。
スピーカーの方はまた後日のネタとして、今回はPCオーディオ、特に力を入れているRaspberry Piについて綴っていきましょう。
Raspberry Piに後継機Raspberry Pi 2が出たのは、冬のことでした。お値段は殆ど変わらず、CPUは4コアに、メモリは1GBにとアップグレードされました。
早速買い求め、まずはUSBで鳴らしてみて素性の良さを実感しました。
その後、すぐにHifiberryを出しているところから、RasPi2に対応したI2S DAC, Hifiberry + とS/PDIF出力のI2S DDC, Hifiberry Digi + が出て、Volumioもver.1.55で素早くそれらに対応しました。この辺りのコミュニティの対応速度は驚くものがありました。
更にその後も、I2S DACは日本から、ES9023を使ったSabreberry + や、また中華製と思われるものも、幾つも発売されて現状に至っています。
例えば、ヤフオクやebay辺りで「ラズベリーパイ(Raspberry Pi) DAC」で検索すれば、幾つか出てきて、それも数千円の下の方で買えるくらいの低価格です。
で、これで音もお値段なりだったなら、ここで取り上げたりしませんが、これが妙にいいのです。
少なくとも、USB出力から高級USB DACに接続したものに負けないくらいの音は出てきます。私はこれで、USB出力を見捨てました。あれは音を悪くする要因でしかない、と言い切りたくなります。まあ、PCからニコ動やYoutubeを聴くのに重宝するくらいの価値しかありません。
そのくらい、I2S DACの音は良いのです。
高級機のように味がある、という感じの音ではありませんが、入っている音を細大漏らさず出してくれる、そんな音です。人によっては味気がない、と感じるかもしれませんが、よく出来たモニターのような音が出てきます。
I2S DACに使われているDACチップは、PCM5122かES9023がほとんどですが、両者は音が異なります。PCM5122はややソフトタッチに音楽を鳴らすのに対し、ES9023の方はよりリアルタッチに音楽を鳴らします。どちらにするかは好みによるでしょう。あるいは、高いものでもないので、両者を揃えて音の違いを楽しむのもありでしょう。
また、I2S DDCでS/PDIFで高級DACに接続した音も良いものです。良質のS/PDIF出力でDACの性能を十分に引き出してくれます。
電源には、モバイルバッテリーにUSBノイズフィルターを繋げて使っています。Liイオンセルは、起電力3.8Vなので、1セルで使おうが2セルで使おうが、5V出力にはDC-DCコンバーターを入れる必要があるので、どうしてもそのノイズが乗ってしまいます。これを除去するためのUSBノイズフィルターです。もちろん、信号だけでなく電源もフィルターが入っている事を確認しています。
Raspberry Piで自作する「ラズパイオーディオ」。音質をあのメーカーに聴いてもらった!と、Philewebで始まったRaspberry Piの連載が2回目にして早くも、筐体作りなんてあらぬ方向に向かったのを見て、「そんな事の前に、やる事はいくらでもあるだろう」と思い、久しぶりにエントリーを書いてみました。
ちなみに、某オーディオショップはI2S DACにTCXOを追加して要所のコンデンサをフィルムコンデンサに交換したオーディオ的なI2S DACを製作元に発注したそうです。近いうちにそれのレビューもできるかもしれません。
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