とのじの迷宮

オーディオ・音楽、その他趣味について呟いていきます。

PCオーディオとCDのリッピング

 PCオーディオをやろうとすると欠かせないのが、今自分が所有しているCDのリッピングです。

 ハイレゾファイル再生だけしかやらない音質第一の人もいるかもしれませんが、今現在のハイレゾファイルのラインナップを見て、それだけでやっていけると思える人は極少数でしょう。ほとんどの人は、自分のライブラリを作るためには、今自分が持っているCDのリッピングが欠かせません。なんとなく二度手間に思うのは私だけではないでしょう。

であるならば、楽に出来たほうが有難い。ただ、音質も良くリッピングしたいとの思惑もあるので、一筋縄ではいかなくなります。

 MP3などの非可逆圧縮ファイルで保存することは論外にしろ、flacなどの可逆圧縮の使って容量の圧縮に務めたい場合もあります。特にモバイル環境に持ち出す場合には、容量の問題は非常に重要になります。

 また、タグ付けはなるべく手間をかけたくない。これは、特にクラシックでは顕著です。例えば、ロックなどでは曲名を記入すれば良いだけですが、クラシックではそうはいきません。

 一例を挙げましょう。ベートーヴェンの運命交響曲のタグを記入する場合です。この交響曲は4楽章からなりますから、4つのタグを書かねばなりません。で、こうなります。

01 Beethoven: Symphony #5 in C minor, op.67 - 1st. mov. Allegro con brio

02 Beethoven: Symphony #5 in C minor, op.67 - 2nd. mov. Andante con moto

03 Beethoven: Symphony #5 in C minor, op.67 - 3rd. mov. Allegro - 

04 Beethoven: Symphony #5 in C minor, op.67 - 4th. mov. Allegro - Presto

これは極端な例ではなく、きわめて一般的な例に過ぎません。

 ですので、自分でタグ付けするなんて嫌だ、なるべく人が作ったものを、多少自分の好みと合わなくても使いまわしたい、となるわけです。

 となると、なるべくデータベースの充実したものが欲しくなるわけです。

 で、あれこれ試した挙句私は、Media Goを使っています。データベースはそれなりに充実していて、リッピングからflacファイル生成まで自動的にやってくれて、フォルダも自動生成してくれます。

 ビットパーフェクトを求める求道派には向きませんが、出来上がったファイルと使い勝手の点でバランスがとれているので、私はこれでリッピングをして、適当にまとまったファイルをSambaサーバに放り込んでいます。しばらくはこれでいこうかと考えていますが、日進月歩のPCオーディオの世界では明日の見通しはわかりません。次に同じ事を書くときに、全く異なる見解を示したとしても、それは仕方ないと思っておいてください。